リビング兼寝室のレイアウト&デザイン事例|仕切り方、ベッド・ソファなど家具の選び方も解説

ご自宅の面積をフル活用する暮らし方の1つの選択肢として、リビング内に寝室スペースを設ける「リビング兼寝室」を検討中の方がいらっしゃると思います。
でも、リビング兼寝室を選択する場合、「生活感が出過ぎておしゃれな空間づくりができないのでは?」「来客時に寝具が丸見えなのは嫌」などの不安もありますよね。
そこで今回は、千葉で1〜2人暮らし方にマッチするリノベーションを数多く手がけてきた『be naked』が、快適でおしゃれなリビング兼寝室を実現した事例を紹介します。
「仕事や趣味に取り組むスペース」「ゆったりとリラックスできるスペース」が共存するリビング兼寝室の作り方がわかるので、ぜひ最後までご覧ください。
千葉で「今お住まいのマンション・これから購入するマンションを、暮らしやすい空間に作り変えたい」とご希望の方は、be nakedへご相談ください。
Contents
リビング兼寝室の快適・おしゃれなレイアウト&デザイン事例
リビングと寝室は用途が違うため、「同じ空間に共存させるのは難しい」というイメージをお持ちの方がいらっしゃると思います。
空間の仕切りなど、さまざまな工夫によって暮らしやすくおしゃれなリビング兼寝室を実現した事例を紹介します。
2LDKのマンションを「 ワンルーム」にリノベーションした事例
こちらは、2LDKのマンションをスケルトンリノベーションした事例です。
間取りを大きく変更して居住スペース・水回りスペースを集約し、20畳のリビング兼寝室を作りました。


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水回りスペースにスムーズにアクセスできる位置に寝室を配置し、マンション特有のPS※を活用したコンパクトな収納・クローゼットも設けました。
※「PS」とは各住戸に排水管を通すために生まれるパイプスペースの略です。
マンションの場合はキッチン・浴室など水回の近くにあり、移動できません。

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リビングの天井を一部高くして木目のデザインを採用したことで、開放感と変化のあるデザインの空間が完成しました。

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3LDKのマンションを「LDK兼寝室+WTC+PA+土間」にリノベーションした事例
こちらは、3LDK・64.54㎡(約19坪)のマンションを、「LDK兼寝室+WTC(ウォークスルークローゼット)+PA(パントリー)+土間」にリノベーションした事例です。
「就寝時にマットレスを置く」というスタイルで、日中はLDKの広々とした空間でゆっくり過ごせます。


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ダイニングキッチンスペースに大容量の収納(壁面収納・パントリー)を集約し、「物が散らからない暮らし」を叶える空間になりました。

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こちらのリノベーション事例は、be nakedがマンション探しからサポートさせていただいた事例です。
(be nakedは、すべてのご依頼を「マンション探し」からサポートしております)
お施主様にリノベーション完成までの感想をインタービューしましたので、ぜひご覧ください。
3DKのマンションを「LDK兼寝室+WTC」にリノベーションした事例
こちらは、3DK・59.02㎡(約17坪)のマンションをリノベーションし、バルコニーに面した部屋をリビング兼寝室として計画した事例です。


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キッチン横の室内に張り出した壁の位置を活用して、リビングスペース・寝室スペースを緩やかに仕切っています。

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また、家具を並行にレイアウトして何も置かない通路を設けたことで、空間が縦に伸びていくような印象を受けるリビング兼寝室となりました。
玄関廊下からバルコニーまで、視線がまっすぐに抜けていく一直線の通路を作っている点も、のびやかな空間づくりのポイントです。


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be nakedには、今回紹介しきれなかったマンションリノベーション事例があります。ぜひご覧ください。

リビング兼寝室の事例を紹介してきました。
リビング兼寝室のレイアウト・デザインは、住宅の間取り・形状などに応じてバリエーション豊かに考案できます。
次に、上記の事例では紹介しきれなかった「リビングと寝室のスペースを仕切りながら共存させるアイデア」をお伝えするので、ぜひご確認ください。
リビングと寝室のスペースを仕切りながら共存させるアイデア

リビング兼寝室の事例では、「就寝時に寝具を出す」という生活スタイルを選択するほか、カーテンでリビング・寝室を仕切る方法もご紹介してきました。
物理的にリビング・寝室を仕切る場合には、ほかにも以下のようなアイテムを活用できます。
- ・ロールスクリーン
- ・パーテーション
- ・飾り棚・本棚などの棚や収納家具
- ・可動式間仕切り
- ・セミオープンの壁
また以下のように、感覚的に「リビングと寝室のスペースが区切られている」とわかるようなデザインを取り入れるアイデアもあります。
- ・天井の高さ・デザインを切り替える
- ・床の高さ・デザインを切り替える(リビング内にロフトを造作できる場合もある)
- ・照明の明るさや種類を切り替える
- ・クロスのデザインを切り替える
- ・ラグを置いてリビングor寝室のエリアであるとわかるデザインにする
リビング・寝室を上記のようなアイデアで共存させることが可能ですので、参考にしていただけると幸いです。
千葉でご自宅マンション・これから購入するマンションのリノベーションを検討中の方は、be nakedへお問い合わせください。
理想の暮らし方を丁寧に伺い、固定概念にとらわないプランを提案いたします。
リビング兼寝室のメリット・デメリット|リノベーションの工事内容・費用の目安も確認

「リビング兼寝室の事例」「リビング・寝室を仕切るアイデア」を紹介してきましたが、ここで「リビング兼寝室という暮らし方を選択して後悔することはない?」と不安を感じている方がいらっしゃると思います。
次にリビング兼寝室のメリット・デメリット、リノベーションでリビング兼寝室を作る費用の目安も紹介するので、ご自身の暮らし方にマッチする選択なのかを判断する際の参考にしていただけると幸いです。
メリット|リビング兼寝室が向いている方
リビング兼寝室の主なメリットは、以下のとおりです。
- ・従来、寝室として使っていた部屋を別の用途に活用できる
- ・建具を開閉して部屋を行き来する必要がないため、生活動線がスムーズで掃除もしやすい
- ・住宅の中で最も日当たりや眺望の良い位置にリビング兼寝室を配置することで、気持ちよく過ごせる時間が増える
- ・気軽にシエスタ(短時間の昼寝でリフレッシュするスペインの習慣)を取りやすいため、仕事などの作業効率アップを期待できる(昼はソファ・夜はベッドとして使用できるデイベットを置く方法もある)
- ・複数の部屋をまとめてリビング兼寝室を作る場合、広い生活スペースを確保できる
- ・複数の部屋をまとめてリビング兼寝室を作る場合、冷暖房器具を減らして一定の室内環境で過ごせる
- ・1つの空間・一定の室内環境での暮らしは、ペットが寒暖差にストレスを感じずに過ごすことにもつながる など
上記のようなメリットから、リビング兼寝室は「より広い生活空間を確保したい」「シンプルな動作で生活したい」といったご希望をお持ちの方に向いています。
デメリット|リビング兼寝室が向いていない方
リビング兼寝室には多数のメリットがある一方で、デメリットもあります。
- ・来客時に、寝室というプライベートな空間を隠す工夫が必要
- ・寝具が常に目に入る空間の使い方をする場合、生活感を排除したおしゃれな空間デザインを考案するのが難しい
- ・リビング兼寝室で仕事をする場合、ついだらけてしまうというケースもある
- ・リビングは長い時間活動をする場所なので、寝具を常に出しているとホコリやゴミがつく
- ・2人以上で暮らす場合、常に一緒に活動・就寝をするわけではないため、お互いに気を使う場面が多い など
上記のようなデメリットに心当たりがあり、デメリットを解消する暮らし方をイメージできない場合、リビング兼寝室という空間の使い方は向いていない可能性があります。
リノベーションでリビング兼寝室を作る工事内容・費用の目安
リノベーションでリビング兼寝室を作るメリット・デメリットを踏まえたうで「費用の目安」も把握しておくことで、ご自身にとって「リビング兼寝室が最適な選択なのか」を判断しやすくなるのではないでしょうか。
リノベーションでリビング兼寝室を作る場合、最低限の工事であっても以下のような内容になるのが一般的です。
- ・間取り変更工事
- ・内装・建具工事
- ・電気工事(照明・コンセント・スイッチの追加や位置変更など) など
リビング兼寝室を作るにあたってご自宅での暮らし方を全体的に見直す場合、天井・解体できる壁・床・内装をすべて解体してリノベーションをする「スケルトンリノベーション」という選択肢もあります。
費用の目安は20~25万円/㎡※ほどで、工事内容によって50万円程度〜1000万円以上と大きく変動します。
※費用の目安は住宅の状態・社会情勢などの影響で変動する可能性があります。
「リビング兼寝室orリビング・寝室をそれぞれ独立させる」どちらが長期的な視点でご自身の暮らしにマッチするかを検討し、より快適に・愛着を持って暮らせる家づくりのプランを組み立てていただけると幸いです。
リビング兼寝室の家具の選び|人気のデザインテイスト、最適なサイズ

ここまでリビング兼寝室の空間の使い方に注目してきたので、次に「リビング兼寝室の空間作り」について、具体的な方法を確認しましょう。
「リビング兼寝室にマッチするデザインテイスト」「家具の最適なサイズ」を紹介します。
リビング兼寝室にマッチする主なデザインテイスト
リビング・寝室という用途の違う空間を共存させると複数のデザインテイストが混ざりやすく、野暮ったい印象の空間になるケースがあります。
リビング兼寝室をデザイン性の高い空間にするために、はじめに目指すデザインテイストを決めることをおすすめします。
人気の高いデザインテイスト例を紹介するので、参考にしてください。
| デザインテイスト例 | 主な特徴 |
|---|---|
| ナチュラル | 無垢材・綿など自然を感じさせるデザイン |
| インダストリアル | アイアン・コンクリートなど工業製品をイメージさせる無骨なデザイン |
| モダン | 直線的でシャープなデザイン |
| ホテルライク | 落ち着いた色合いの白・グレーなどを基調とした、上質なイメージのデザイン |
| 北欧 | 無垢材などの自然を感じさせるデザインとポップなデザインを組み合わせる |
| ブルックリンスタイル | ダークトーンを基調とした内装に個性的な雑貨などを組み合わせて作り上げるデザイン |
| ボヘミアン | アースカラーにターコイズなどのアクセントカラーを組み合わせたファブリックを多用して組み立てるデザイン |
| フレンチシック | 少しくすんだ落ち着いた色使いとクラシックな装飾を組み合わせた、上品なデザイン |
コンパクトなリビング兼寝室の場合、以下のようなデザインがマッチしないイメージがありますが、空間デザインはバランスを調整しながら組み立てることが大切です。
リノベーション会社の担当者など、プロに「ご自身の好みを空間デザインに取り入れる方法」を相談しながら、理想のリビング兼寝室をつくりあげましょう。
リビング兼寝室の面積に応じた家具の最適なサイズの目安

目指すデザインテイストを決めたら、バランスを考慮しながら家具を選定します。
リビング兼寝室に以下の家具を置くことを想定した場合の最適なサイズの目安を紹介するので、家具選びの参考にしてください。
- ・TV台
- ・センターテーブル
- ・ソファ
- ・ベッド
※すべての数値を簡略化して紹介するため、大まかな目安としてご確認ください。
〜10畳のリビング兼寝室
〜10畳のリビング兼寝室は、一般的には最大で「約360cm×約450cm(長方形)」の空間となります。
家具サイズの目安は、以下のとおりです。
| 家具 | サイズの目安(10畳) |
|---|---|
| TV台 | ・幅:テレビの幅+左右10〜30cm程度 ・奥行き:30〜40cm |
| センターテーブル | 最も長い辺の長さ:ソファの座面奥行きに対して2/3程度 |
| ソファ | 2〜2.5人掛け ・幅:160cm程度 ・奥行き:90cm程度 |
| ベッド | シングル・セミダブル |
上記は、すべての家具を配置することを前提にしたうえで、人が余裕を持って移動できる通路幅(60〜90cm程度)を確保した場合のサイズの目安です。
「センターテーブルを置かない」「大きなセンターテーブルを置きたいので、TVを壁掛けにする」など、ご自身の好みやに合わせて調整を検討してください。
10〜20畳のリビング兼寝室
10〜20畳のリビング兼寝室は、一般的には最大で「約450cm×約720cm(長方形)」「約570cm×約570cm(正方形)」の空間となります。
家具サイズの目安は、以下のとおりです。
| 家具 | サイズの目安(20畳) |
|---|---|
| TV台 | ・幅:テレビの幅+左右10〜30cm程度 ・奥行き:30〜40cm |
| センターテーブル | 最も長い辺の長さ:ソファの座面奥行きに対して2/3程度 |
| ソファ | ・幅:170〜200cm程度 ・奥行き:90cm程度 (2〜3人掛け、L字型のカウチソファも可能) |
| ベッド | セミダブル以上が可能 |
今回紹介した家具サイズは一般的な情報として参考になりますが、実際には以下のような要因に応じて最適なサイズを検討する必要があります。
- ・リビング兼寝室とキッチン・ダイニングを1部屋にする場合の、全体のレイアウト
- ・ドア・窓・コンセントの位置
- ・部屋の形状
- ・天井の高さ など
リノベーションでリビング兼寝室を作る場合は、家具のサイズ・種類・レイアウトも含めたプラン提案を、リノベーション会社に依頼してください。
千葉でマンションリノベーションを検討中の方は、be nakedへお問い合わせください。
be nakedは、物件探しからリノベーションまで、ワンストップでのサポートをご依頼頂けるリノベーション会社です。
リビング兼寝室を開放感のある空間にするポイント

リビング兼寝室には複数の大型家具を置くのが一般的ですので、次にリビング兼寝室を開放感のある空間にするポイントも紹介します。
- ・家具などのレイアウトで開放感を生み出すポイント
- ・インテリア※のデザインで開放感を生み出すポイント
※「インテリア」とは、内装材・家具など室内装飾の総称です。
家具などのレイアウトで開放感を生み出すポイント
開放感のある空間づくりに役立つ、家具などのレイアウトの主なポイントは以下のとおりです。
- ・余白のある空間(通路など、何も置かない空間)を作ると、広がりを感じる空間づくりをしやすい
- ・床に物を置く場合、なるべく壁に沿ってレイアウトをすると、余白をつくりやすい
- ・圧迫感がある背の高い家具は、入室時に視界に入らない部屋の手前に配置する
- ・入室時、はじめに目に入る場所を優先して整える&飾ると、デザイン性が向上して開放感も演出しやすくなる
- ・規則性のあるレイアウト(雑貨・家具を背の順に並べるなど)で雑然とした印象を排除する
インテリアのデザインで開放感を生み出すポイント
開放感のある空間づくりに役立つ、インテリアデザインの主なポイントは以下のとおりです。
- ・内装は明るい膨張色を選ぶと実際の面積よりも広く見える
- ・ロースタイル(背の低い)家具を選ぶと、空間に余白をつくりやすくなる
- ・部屋の四隅など暗い印象のある場所に観葉植物を置くと、空間に広がり・明るさを演出できる
- ・部屋の四隅や天井などを照らすように間接照明を設置すると、空間が広がるような印象を受ける
- ・ドアなどの視線が止まる場所にガラスなど透過性のある素材を加えると、視線が抜けて圧迫感を排除できる
特にマンションは、天井や壁に排水管・電気配線を隠すための凹凸があるため、開放感の演出が難しい場合があります。
マンションリノベーションの実績が豊富なリノベーション会社は、空間の特性をふまえた設計の工夫が可能ですので、上記で紹介したポイントをぜひ参考にしながら、理想のリビング兼寝室を実現してください。
まとめ
「リビング兼寝室」を検討中の方へ、「快適でおしゃれなリビング兼寝室を実現した事例」「リビング兼寝室の空間作り」などを紹介してきました。
リビングと寝室は用途が違う空間ですが、仕切りやデザインの工夫で、心地よく共存させることが可能です。
今回紹介した情報を参考に、ご自宅での時間がさらに豊かになる空間づくりを実現していただけると幸いです。

